五郎兵衛米は、長野県北部の浅科地域に位置する五郎兵衛用水周辺で作られるお米です。
この地域は、日本有数の冷涼な気候で、昼夜の寒暖差が大きいため、お米の味や香りに影響を与えます。また、この地域の水は、蓼科山から流れる清流であり、きめ細かく、やわらかい水質が特徴です。これらの自然条件に加えて、栽培農家の手間暇と熱意が注がれて、五郎兵衛米は生産されます。
五郎兵衛米の特徴は、その粘りと甘みにあります。このお米は、強粘土質の土壌で育つため、炊きあがったときの食感が非常にしっかりとしたものになります。また、甘味も強く、米本来の風味が豊かに感じられます。そのため、五郎兵衛米は、炊きたてのお米をそのまま食べるだけでも、十分においしくいただけます。
ただし、五郎兵衛米は、生産量が限られており、市場に流通することが少ないため、手に入れることが難しいお米でもあります。しかし、高級和食店や料亭などで使用されていることが多く、一度食べたらそのおいしさに魅了されることでしょう。
五郎兵衛米の歴史は古く、1626年に市川五郎兵衛が鹿曲川上流より用水路を作り、五郎兵衛新田を開発したことが始まりとされています。五郎兵衛新田は、開発当初から、米作りが主な産業として栄え、五郎兵衛米の名前もここから来ています。
今では、五郎兵衛米は、浅科地域のお米として有名で、地元の人々にとっても、大切な食材の一つとなっています。また、五郎兵衛米を栽培する農家たちが、地域に根ざした米作りを行うことで、自然や文化に対する理解や保全活動にも取り組んでいます。
B&Bホテル漂鳥庵では、生産農家から年間契約で定期購入を実現してお客様へ美味しい和食を提供しながら、今日に至っております。
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